懐かしい気持ちで

カード12

思えば幼稚園から小学生まで胸に名札が着いていた。自分では見えないからしげしげと観た事がなく、名札をつけるくらいで大きな思い出は無いけれど、名札が自分を伝えてくれているような気がして妙に親しみがある。色分けされた名札は、学年なりクラスが一目で分かる。名札がいつも自己紹介してくれているようで頼りになるし、名札をつけると緊張したり、引き締まるのは、何十年経っても同じです。だから愛着が半端なく強かった。仲間意識を与えてくれる。一回だけ学級委員バッチが名札に付いた時は、この世の事でない程興奮した。何故か委員バッチ失った。落としたのか、どこかに置いたのか分からない。あの頃に戻っても委員バッチの自分の写真が有るとすると誇らしげな顔で写っていると思う。

テレビ業界の方や大きな会社の社員が首からぶら下げたりと胸から首にまで回って来た。同じ名札だけど、あのパスは威厳が有りますね。私はやった事がないので憧れる。胸にかざすものしかやった事がないばかりか今じゃ胸に何もないですから、和菓子の生地の中に入り込むと危ないので何もない。いちいち名乗り出ないといけない。名札が有ればそちらを見るだけで良かったのに、北海道に行った時は、特別に胸にバッジが付いた。名乗る事が仕事なほど訪問が多かったので胸を指で差し出し、名刺も作っていた。名乗り出るものが2つ、口下手な私には最強の武器だった。北海道は、気温が低い時、ろれつが回り難くなるので特にそうだった。第一印象が綺麗に行える上でも相手に対してちゃんと言ってくれるそれらは、重要不可欠な存在だと思った。